北星学園創立百周年記念館

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 実際の設計はM.ヒンデル(Max Hinder)ですが、初めはヴォーリズに依頼され、原案を作った状態でヒンデルに引き継がれたという経緯があり、「レトロな建物を訪ねて」ではなく、こちらのブログで取り上げます。

 アメリカのミッションボードから派遣された、歴代の女性宣教師が使い継がれた住居で、1989年、北星学園の創立100周年を契機に現在地に移設保存され、外壁のからし色と窓枠や屋根の緑色を創建時の色に再現しました。現在は月・水・金曜日の12時00分~17時00分の間に一般開放され、数々の歴史的な資料を展示しています。c0094541_16204637.jpg

 右の写真は「モダニズムだけじゃない建築ブログDOCOMORO100」にあったヴォーリズの原図。どういう経緯でバトンタッチされたのかよくわかりませんが、ヒンデルといえば大正末より昭和初期にかけて、聖フランシスコ修道院、北大手稲山パラダイスヒュッテ、函館トラピスチヌ修道院、上智大学1号館、カトリック松が峰教会、南山大学ライネルス館など、カトリック系の学校や教会の設計などを数多く手掛けた建築家。プロテスタントの建物を設計したのは珍しい、というかこの建物だけではないでしょうか。

 原図から建物の形状は詳しくわかりませんが、一見してヴォーリズらしさを感じさせず、屋根の勾配も実際より緩やかなようです。ヒンデルはスイス生まれで豪雪地帯の住宅設計を持ちこんだといわれ、急勾配の屋根や南側の大きな窓、外壁の保温処理など、むしろヒンデルの特徴が出ている気がします。国の登録有形文化財と札幌市都市景観賞の木造3階建て。

北星学園創立百周年記念館
旧北星女学校宣教師館
1926(大正15)
登録有形文化財
札幌市都市景観賞
基本設計 : W.M.ヴォーリズ
実施設計 : マックス・ヒンデル
施工 : 三浦建築工務所
札幌市中央区南4条西17-2
撮影 : 2011.8.26
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by gipsymania | 2011-09-01 16:29 | 建築


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