滋賀県蒲生郡の安土町郷土館

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 JR安土駅の南東にある、洋館と純和風家屋が合体した一部三階建ての興味深い建築物で、ヴォーリズのリストでは伊庭慎吉アトリエ、伊庭家住宅または伊庭邸と呼ばれています。建築主は住友二代総理事の伊庭貞剛、居住者は四男の伊庭慎吉。彼は安土村の村長をやった人ですが、風流人だったらしく、若いころ絵の勉強のためにフランス留学をしたとか。大正初期の建物ですが、現在は安土町が管理・保存して、良好な状態に保たれています。期日指定で一般公開されていますので、その時期に訪問することをお勧めします。

安土町郷土館
旧 伊庭慎吉邸 1913(大正2)年
滋賀県蒲生郡安土町大字小中190
安土町指定文化財
撮影 2006.9.24
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 安土駅から歩いて行くと、見えてきます。向かって右(西)側が和風住宅、左(東)が洋風です。
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 一般公開の日曜日でした。玄関は2箇所ありますが、こちらの入母屋造りの玄関から入りました。
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 ごらんのように純和風。
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 東側はハーフ・ティンバーの洋館です。因島の白滝山荘(旧ファーナム邸)とも似た意匠。
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 こちらは洋館側の玄関ですが、この部分は和風。案内していただいたボランティアの人によると、後に洋風を和風に改造したとか。
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 東面、玄関横の下部です。この部分はサンルームで、一番気に入ったところです。
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 同じところを南東から。石積みの外壁と白い木枠の窓が素晴らしい。
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 サンルームの近くに石積みのプールのようなものが。井戸ではないでしょうし。水浴びでもしたのか?
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 サンルームの下部を南から。
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 南面です。美しい。
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 素晴らしいのでもう一枚。
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 一階の食堂にある暖炉。
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 食堂。
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 食堂のシャンデリア。
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 暖炉の上の部分。
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 一階和室の明り取り。
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 一階和室の窓。
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 和室と洋室部分はドアで仕切られています。
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 洋室部分のサンルーム。
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 同じくサンルームから南を見たところ。こんな明るい部屋があるとうれしくなります。
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 階段はヴォーリズらしく緩やかです。
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 階段を上から見ました。
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 手摺越しに二階の暖炉が見えました。
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 二階にもある暖炉。
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 二階の東の端(洋館玄関の上)はロフトになっています。使用人の居住区だったそうです。この部屋でもいいから住みたい。 なお、西側の大部分は三階建てで、そちらにもロフトがあるのですが、その部分はまだ公開されていません。
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 南西からの外観。
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 北東から。ヴォーリズらしいでしょう?
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 同じ面を南にずれた位置から見ています。
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 ちなみにJR安土駅を南東に出たら、駅前から道路にこのようなマークが続きます。これに従って歩けば郷土館にたどり着くようになっています。実に便利。

Pe's Poem 「秋日和」c0094541_1473119.jpg

  幸せなのかそうでないのか
  ふと考える
  過去と現在と未来と
  錯綜して現れる水平な時間
  
  照り返しの強い午後のベランダで
  気まぐれのように
  枯れた枝から吹き出した
  芽
  
  くさかんむりの下に
  隠れていた小さないのちが
  生きることに
  牙を剥く
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  長い間忘れていた日々に向かって
  洪水のように
  水をかける
  
  昨日と 今日と 明日と
  背中を流れていく街の音
  
  乾いたコンクリートの上に
  広がりあふれて
  足元に押し寄せる 波動
  
  わたしの中にも
  深い井戸があった
  
  掌には
  忘れてきたことをc0094541_1481933.jpg
  思い出したがる種
  知らなくてもいいことを
  知りたがる種
  秋まきの種はどれだったか
  
  今
  植えなければいけない種に
  今
  注ぐほどの水があるのかどうか
  
  ベランダの日脚は伸びて
  どこまでも傾いて
  とりとめのない物思いが影をひく
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by gipsymania | 2006-11-24 14:09 | 建築


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