近江八幡のヴォーリズ記念病院・ツッカーハウス

c0094541_2275992.jpg
 ヴォーリズが慈善事業の一環として開設した近江療養院(サナトリウム)。現在はヴォーリズ記念病院として近江兄弟社グループが運営しています。近江八幡の町から北へ約1キロ上った北之庄にあり、当初はこの本館以外に、希望館、新生館、厚生館など8棟の建物がありましたが、現在は3棟残っています。この旧本館は米国のA.D.ツッカー女史の寄付を元に建てられたものです。ツッカーハウスは豊郷小学校同様、その保存について議論されてきましたが、「将来復元可能な状態で解体」する事が決定しているそうです。ということはいつ解体されるのかはっきりしないわけで、この見事な建築を見たい人は早めに行く必要がありますね。

ヴォーリズ記念病院 ツッカーハウス
旧 近江療養院(サナトリウム)本館 1918(大正7)年
滋賀県近江八幡市北之庄町492
撮影 2006.9.23
c0094541_2227296.jpg
 正面は北側。中央が3階建てで両翼に2階建の部分が広がる木造です。手前の松はヴォーリズ時代からある大王松。
c0094541_22293519.jpg
 正面。
c0094541_2230989.jpg
 両翼部分を見ます。正面左側。
c0094541_22304657.jpg
 正面右側。
c0094541_22312577.jpg
 もう一度正面をアングルを変えて。
c0094541_22321321.jpg
 とにかく大きな窓が配置されて採光・日当たりを意識した設計です。
c0094541_22331828.jpg
 これは左側の窓。
c0094541_22335863.jpg
 左右にあるベイウィンドウ部は日光浴室です。日当たりがよさそう。
c0094541_2237886.jpg
 中央のエントランス・ポーチ。
c0094541_22373948.jpg
 エントランスを正面から。
c0094541_2238161.jpg
 中をのぞいてみましたが、人の気配がなし。使われていないようです。
c0094541_22402956.jpg
 右手を廻って裏側へ。これは右側面です。
c0094541_22411958.jpg
 裏側を横から見たところ。裏は土地が高くなっていて、従業員や患者の通用口はこちら側だったのでしょう。
c0094541_2244247.jpg
 こちらから側の道路から2階へ出入りが出来ます。
c0094541_2246225.jpg
 少しアングルを変えて。かなり古くなっている印象。
c0094541_22464928.jpg
 裏の道路から2階の窓と1階の屋根が見えます。個人的にはこのシーンが気に入っています。
c0094541_22481428.jpg
 正面裏の1階の窓。これもいい雰囲気。
c0094541_22485970.jpg
 木立が茂って見難いですが裏側斜めから煙突が見えます。
c0094541_22501872.jpg
 左側面も美しい窓が。

 とにかく素晴らしい建物でした。本当に解体するのでしょうか?「将来復元可能な状態で解体」するとうい方針は、かなりあいまいです。解体してしまったら、代替の土地探しから、資金の問題が発生するのは明らか。現実には再生されないという事態が予測されます。軽井沢のドーミーハウスも同じように解体されて、資材が軽井沢タリアセンに保存されているそうですが、再建のニュースは聞いていません。
 このツッカーハウスは大正時代のヴォーリズの傑作の一つです。何とか解体しない解決策を探りたいものです。

 そのほかの病院棟はすべて前代のヴォーリズの意匠を引き継ぎつつ新しい建物に変わっています。少し紹介しますが、いずれにしろこれらは間違いなく一粒社ヴォーリズ建築事務所の設計でしょう。
c0094541_22552331.jpg
c0094541_22554927.jpg
c0094541_225645.jpg
c0094541_22562394.jpg
c0094541_22563733.jpg

[PR]
by gipsymania | 2006-12-03 23:01 | 建築


<< 近江八幡のヴォーリズ記念病院・礼拝堂 近江八幡のヴォーリズ >>