九州女学院高等学校本館(ルーテル学院高等学校本館)

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 ルーテル学院を訪ねたのは1年前です。ここに元ヴォーリズ建築事務所のスタッフであったJ.H.ヴォーゲルの設計による旧九州学院本館があるのを知って見に行ったわけです。

 本館の外観は山形政昭著「ヴォーリズの建築」で写真を見ていたのですが、実際に現物を見たら、あまりにも新しく、かつ印象が違うので、これは完全に建て替えられたのかと思って、このブログでの紹介を控えていました。
 
 ところが、先日、滋賀県立近代美術館で開催されている「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」に私が見たままの写真が展示されていたのでした。その時購入した「ヴォーリズ建築の100年」という本に、「近年修理された」という記述があり、昔のままの意匠が保たれていることがわかりました。鉄筋コンクリート造り2階建て、中央部3階建て、地下1階の登録有形文化財。

九州女学院高等学校本館(ルーテル学院中学・高等学校本館)
旧九州女学院本館 1926(大正15)年/1951(昭和26)年増築/2006(平成18)年改修
登録有形文化財
設計 : J.H.ヴォーゲル(ヴォーリズ建築事務所)
熊本市黒髪3-12-16
撮影 : 2007.4.1
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 学院の正門。ここから緩やかな坂を上ると、
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 最初に大正15年に中央部分が完工。当初ヴォーゲルはスパニッシュ様式を考えていたが、学院側の希望で、近くの熊本城との調和する和風を取り入れたデザインになったそうです。改修時に変わってしまいましたが、屋根はもともとは和瓦葺でした。
 東西の2階建ての両ウィングは1951(昭和26)年に増設されました。
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 玄関と、
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 玄関ホール。
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 おまけです。この建物はヴォーゲルではありません。創立者のひとりであるマーサ・B・エカード夫人を記念したエカード会館。
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 せっかく行ったのに、お蔵入りせずによかった~。

Pe's Poem 「カンダタ」
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  初めに罠があり
  張りめぐらされた現実主義を
  よじ登りきることで
  見えるものは
  やはり闇世ではなかったか

  虚空の夢譚めいて
  音もなく下りてきた
  あの銀色の糸の
  往還ならぬ一定点で
  身を削ぐほどの転身の術もなく
  裂傷をさらに深くして
  ずぶずぶと
  自己の重みだけで沈んでいった

  有り様を逆手にとればc0094541_18312711.jpg
  浮きあがる方向性の主題
  視界ゼロメートルの分岐点で
  居心地の善し悪しを
  嗅ぎ分ける皮膚感覚は
  既に晒されて
  どんな波紋の言語も寄せつけず
  凝固癖をつのらせる

  他でもない私の存在の塊りを
  ひと握りに握りしめ
  ひとおもいに投げ出してみせた
  身震いは尾を引いて
  まっしぐらに
  果てしない地辷り

  夢亡現実
  釈迦一代の暗い夜を抱え
  泥土の中で
  眠れない手のひらは
  開いたまま充血する
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by gipsymania | 2008-03-15 18:33 | 建築


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