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京都の駒井家住宅(駒井卓・静江記念館)を内覧(その2)

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 駒井家住宅の続編です。今日はもう少し細かなところを見て行きます。

駒井家住宅(駒井卓・静江記念館)
旧 駒井卓邸 1927(昭和2)年
京都市指定文化財
京都市左京区北白川伊織町64
撮影 2006.5.21 & 2007. 7.7
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パンフレットにあった配置図。母屋と北に隣接する洗濯室が国の登録有形文化財に指定されています。
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 2階の寝室に不思議な歯車がありました。これをまわすと右の写真にある廊下に階段が降りてくる仕掛けになっていて(天井に切れ目が見える)、この階段で屋根裏部屋に上がれるようになっているそうです。
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 玄関を入ったところには靴磨きの道具を入れる隠し引き出し。
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 駒井博士愛用のキャスターの付いた移動式ラック。静子夫人が母校の神戸女学院にあったものを見て気に入って購入されたそうです。
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 ドイツ製のピアノ「RITMULLER」
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 居間の灯具。
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 ベイス(飾り壷)。
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 再び2階の寝室。
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 台所にある作り付けの食器棚。
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 2階の洗面所には小さな2連の縦長アーチ窓。1枚目の写真で、玄関の上に見える窓です。
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 この鏡のついた洗面道具入れは、因島の白滝山荘で見たものと同じです。
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洗面所にあった建具類。
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 寝室の引き上げ窓。c0094541_12574947.jpgc0094541_1258731.jpg 














クリスタルガラスのドアノブがいたるところに使われていますが、室外用は紫、室内用は透明と使い分けています。
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 東側の裏庭にある煉瓦の門。
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 本邸と同じく登録有形文化財の洗濯室。
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 通路に面した本邸側にあった焚き口。鋳鉄製です。
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 別棟の離れです。この建物はヴォーリズ設計ではありませんが、やはり母屋を意識した意匠になっています。
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 「その1」で煙突の再生工事中と書きましたが、古い煙突が保管してありました。現在詳細の調査中だそうです。鉄のアングルとフラットバーが補強材として入り、さらに写真の上の方には金網のラスを入れてモルタルで固めたように見えます。
 言い忘れましたが、大きな煙突があるので当然あると思った暖炉はありません。今のだるまストーブの排気管がつながっていただけらしいです。煙突は主として装飾目的だったようです。
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 西側正面玄関の煉瓦の上がり口を見ています。スペイン瓦を短く切ったような飾り縁が面白い。
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 この写真は昨年5月に銀月アパートメントの方から撮った駒井家住宅の遠景です。中に入ってみて分かりましたが、右奥が母屋、その手前が洗濯室と外壁。左側が離れですね。
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 やはり行ってよかったです。小ぶりながら、いや小ぶりだからこそ、ヴォーリズらしさが凝縮した住宅建築の傑作。時期的にも彼の最盛期の作品です。

Pe’s Poem  「風になる日」c0094541_1323143.jpg


  粉々になった からだ
  さーっと 優しく掬い上げ
  風の中で
  ぼくら きんぎんすなご
  舞い上がり 空を流れる
  
  チカチカときらめき
  キラキラと笑い
  フワフワと囁き
  うつらうつら
  ぼくら 美しい5月の朝になる
  
  ・・・わたしたち どこへいくの
  
  懐かしい声が 聞こえる
  空耳のように 聞こえる
  広い空のどこか
  はなればなれの光りの粒
  ぼくら 遠い響きになる
  
  なりそうで なれない 夢の途上で
  木々の先端で 葉っぱの上で
  すべる 揺れるc0094541_13283161.jpg
  宙づりのブランコで
  遊ぶ
  
  ぼくら 遊ぶ
  出会って 恋をして
  ケンカして 別れて 大きくなった
  どんどんどんどん 大きくなった
  風の中で 大きくなった
  
  風を吸って 風を吐いて
  風を吸って 風を吐いて
  大きくなって 割れた
  風船
  飛び散った 風船
  
  五色 七色 虹が立つ
  雨上がりの空
  絶妙のバランスで溶けあいながら
  ふたたび ぼくら
  一陣の 風になって
   
  ・・・つぎは あの橋わたっていく
 
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by gipsymania | 2007-07-14 13:32 | 建築

京都の駒井家住宅(駒井卓・静江記念館)を内覧(その1)

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 既に昨年5月に訪れた駒井家住宅の外観は↓で紹介しました。
http://gipsymania.exblog.jp/4436838/

 5月には垣根の木々が生い茂っていて、建物の東側がほとんど見えなかったので、実はそのあと11月にも訪問しました。ところがこの日もやはり日曜日。金曜日と土曜日しか開放されていません。

 土曜日に行けば素晴らしい内部が見れるのはわかっていましたが、長い間、内部は撮影禁止と思っていて、おいそれと出かける気にならなかったのです。確かに以前ホームページなどでは撮影禁止でした。ところが最近ブログなどで堂々と内部の写真が出ているのを発見。もしかしたら禁止が解けたのではないか・・・疑心暗鬼ながら、思い切って土曜日に行ってみました。そして、受付をするときに「写真を撮っていいですか?」と聞くと、「どうぞ、どうぞご自由に。」
 
なんと、あっさり夢がかなうことになりました。


駒井家住宅(駒井卓・静江記念館)
旧 駒井卓邸 1927(昭和2)年
京都市指定文化財
京都市左京区北白川伊織町64
撮影 2006.11.23 & 2007. 7.7










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 玄関を入って振り返ったところ。既にヴォーリズの世界。
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 1階の居間。奥にサンルームが見えます。
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 サンルームは南に面し、大きな半円アーチ窓から光が差し込む明るい部屋。白い窓枠が二重になっています。ガラスは昔の波打ちガラス。光の加減が美しい。ここでお茶とクッキーを頂き、しばしゆったりとくつろぎました。
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 サンルームから北側を見たところ。居間の向こうは食堂です。
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 板張りの広めの居間には駒井博士愛用のピアノが。
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 サンルームの西隣はこじんまりした和室。
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 玄関から居間へ行く手前はホール。2階へ上がる階段があります。
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 階段の途中に大きなステンドグラスのアーチ窓。西向きに配置されていて、夕方になると金色に輝くそうです。
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 素晴らしいヴォーリズ階段。
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 階段を上がるとまず寝室。
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 その南隣は少し広い主寝室。箪笥は作りつけのはめ込みです。
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 2階の南側もサンルーム。このアングルは「京都の洋館」という本に載っていた写真と同じです。まあ同じように撮れたかな。
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 2階のサンルームは当初はベランダだったそうです。後に床と窓を追加して部屋にしたわけです。窓の下部にベランダだった名残の手摺が見えます。窓ガラスはここも波打ちガラスですね。
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 サンルームの西側は駒井博士の書斎。博士の使った専門書が一杯。
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 ヴォーリズらしい住み心地のよい住宅を実感してうれしい気分ですが、唯一残念だったのはこれ。あの煙突が今年の3月(?)にあった地震でダメージを受け、取り外して新たに煙突を再現することになったそうです。その工事の最中というわけで東面は完全な姿でお見せできません。詳しくは次回に。
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 そういうわけで、昨年11月に撮った、やや見やすくなった東側の垣根の間からの東面を。

 じっくり見ましたので、まだまだ写真があります。次回はもう少しディーテルを紹介します。
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by gipsymania | 2007-07-10 16:31 | 建築

日本福音ルーテル岡崎教会

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 ヴォーリズが戦後各地に建てたルーテル教会のひとつです。名古屋出張のついでに岡崎まで足を延ばしました。岡崎には他にもヴォーリズ以外の近代建築が残っているので、それも含めて見に行く予定でしたが、名古屋から車で岡崎に向かう途中から、激しい雨になってしまいました。一応たどり着いたものの、雨で写真を撮るような状況ではなく、他の建物はギブアップ。たまたま雨脚が弱くなったときに、この教会だけを見てきました。


日本福音ルーテル岡崎教会 1953(昭和28)年
愛知県岡崎市伝馬通4-54
撮影 : 2007.6.9
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 ヴォーリズ戦後の教会建築に共通した、簡素な建物。明らかに戦前の手が込んだものとは違います。とはいえ、やさしいいい感じの教会です。
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 エントランスポーチも小さいです。
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 礼拝堂の正面右側(西側)。奥に通用口がありました。
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 こちらは礼拝堂左側。奥に牧師館が隣接しています。
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 簡素ながらも木造のぬくもりを感じる教会でした。天気がよければ、このスパニッシュ風の白いスタッコ壁と赤い屋根がもっと鮮やかに写ったでしょう。
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by gipsymania | 2007-07-01 11:06 | 建築