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活水学院(活水女子大学)本館

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 ヴォーリズ建築を追いかけ始めて、長い間行けそうで行ってなかった活水学院をようやく訪ねました。長崎市の居留地の風情が残っている東山手。有名なオランダ坂の石畳を登っていくと左側に活水学院東山手キャンパスがあります。

 ミッションスクールらしい赤い屋根にドーマーウィンドウが並ぶ明るい雰囲気の校舎です。設計は1910年代にヴォーリズ建築事務所の中心メンバーだった米国人技師で、このブログでも、すでに青山学院本部ルーテル学院高等学校本館(旧九州女学院本館)日本基督教団本郷中央教会を紹介している J.H. ヴォーゲル。このころは独立して上海で建築事務所を開いていましたが、どういう経緯で彼が招聘されたのかはわかりません。時期的には旧九州女学院本館の竣工と同時進行しています。

 この本館は1926(大正15)年に竣工した4階建てですが、傾斜地に建っているため、玄関は2階の位置にあり、正面から見ると3階建てに見えます。現在の本館はT字型をしています。T字の付け根に八角形の玄関、その背面には同じ八角形ながら印象的な5階建ての塔を配しています。この塔の部分から1933(昭和8)年にヴォーリズ建築事務所の設計により新棟が増設され、個性的で魅力あふれる外観となっています。鉄筋コンクリート4階建て。

活水学院(活水女子大学)本館 1926(大正15)年 / 1933(昭和8)年増築
設計 : J.H.ヴォーゲル / ヴォーリズ建築事務所(増築)
施工 : 高木弥三郎(高木組) / 辻組(増築)
長崎市東山手町1-50
撮影 : 2009.5.18
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正門と守衛室を通って階段を上っていきます。
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 芝生のキャンパスにため息の出そうな美しい建物が現れました。こちら側がオリジナルのヴォーゲル設計の本館と思われます。
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南北に伸びる校舎を見ると、4階建てというのがわかります。
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この玄関は2階になるのです。この日は月曜日。本当は玄関ホールや講堂、チャペルも見たいところですが、さすがにそれは無理です。せめて活水女子大学のフォトギャラリーをどうぞ。
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南側を廻って、
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 西側に出ると、
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 ついに写真で何回も見た5階建ての塔を中心に伸びる校舎への前に出ます。この角度の姿も印象的。西に伸びる校舎がヴォーリズによって増設された部分でしょう。
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 東側のL型部分がオリジナルで、西にT字に張り出したのが増築部でしょう。屋根の色が違います。T字とはいえ増築部は90度より狭めの角度でつながっています。
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東山手キャンパスの校舎群はヴォーゲル設計の本館に意匠を合わせて一貫した雰囲気に。こちらは本館に西側下側にある5号館。
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オランダ坂を登って行く時に見えるのは多分、2号館。
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さらに煉瓦塀の連なる細い小道を登っていくと,
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高台に出て、体育館と4号館が眼下に広がっていました。

東山手には活水学院ゆかりの「東山手12番館」「12番校舎(旧宣教師館)」「ラッセル館」という見どころがありますが、それらは「レトロな建物を訪ねて」の方で紹介する予定です。ただこちらのブログの方は撮り貯めがたくさんありますので、アップできるのはいつになるやら。c0094541_22451823.jpg

Pe's Poem 「ちりぬるを」

  引っかかりのない世界だから
  展望するものがない
  こぼれるものはこぼれるままに
  消えるものは消えるままに
  
  流れに任せよう 
  なんて言い出すのは
  やっぱり ずるい?
  遅い午後の光が
  あらゆるもののかたちを
  うっすらと混ぜ合わせて
  粒子の粗い風景を作る
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  ずるくはないよ
  意味はあとからついてくる
  と言うこともできる が
  ことばのインチキには慣れているから
  意味はのどごしに溶けていく
  
  夕焼けを待つ展望台で
  くっきりはっきりしない
  影を伸ばしながら
  キミは無心に
  アイスクリームをなめる
  溶けていく快感って
  跡形もない
   
  いろはにほへと This is love
  読みが浅いよ
  不意によみがえる昨日のことば
  おそらく
  そう おそらくキミは間違っている
  だけど誰がそれを決めるというのだろう
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by gipsymania | 2009-05-23 15:33 | 建築

再び東華菜館へ

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 久しぶりに用事があって京都へ。毎年5月になると東華菜館川床のビアガーデンがオープンします。この季節はちょっと一休みには気軽に行けるので最高。、鴨川の流れを見ながら飲むビールが楽しみなので、1年に何回かは行くことにしています。すでにこのブログでも紹介していますが、今回を含めて撮りだめがありますので、この機会に。

 他ではあまり見ない「ヴォーリズがはじけた」といわれる遊び心満載のデザインは何度来ても楽しい。

東華菜館
旧 矢尾政レストラン 1926(大正15)年
京都市下京区四条大橋西詰
撮影 : 2007.3.4, 2007.7.5 & 2009.5.10
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 窓ガラスに写りこんでいるのは対岸の南座。
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 最後は3月の写真。川床がないので半地下の部分が見えています。1枚目の写真と比べてください。

Pe’s Poem 「ゆくえもしらぬ」
  
  こもれびを
  つま先ではじいて
  足はとっくに市街を抜け
  幅だけはたっぷりとある川に沿って
  えのころ草はペンペン草c0094541_16164543.jpg
  という落胆の方角へ
  軽い咳をしながら
  少しずつ身軽になっていくのは
  いつでも跳び込める近さに
  川があり
  いつでも溺れない深さで
  川があり
  節分が過ぎていき
  立春が過ぎていき
  手荷物といえば昨年から持ち越した
  風邪ひき
  歩き続ければ海へ出る
  という思い込みと
  流れはいつも海へ続くとは限らない
  という思い込みの
  狭間で患った
  流行性感冒
  1、2週間もすれば治ります
  と言われたまま
  川に沿って
  どこへ出ようとしていたのか
  ペンペン草はえのころ草
  という落胆の仕方もあることに
  気づいて
  対岸を眺めると
  知り合いが
  白いマスクの顔で手を振っている
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by gipsymania | 2009-05-13 16:25 | 建築