「ほっ」と。キャンペーン

<   2011年 11月 ( 1 )   > この月の画像一覧

大島青松園礼拝堂

c0094541_13555573.jpg
 久しぶりのアップです。
ヴォーリズの建築リストに大島療養所礼拝堂というのがあるのは知っていましたが、まさか現存しているとは思っても見ませんでした。sunshine-works さんの「近代建築Watch」というブログに写真があるのを発見し、行く機会を待っていたわけです。今年のGitano Family Japan Tour の最終日は四国の高松でした。またとない機会なので、翌日大島青松園の礼拝堂を見に行きました。

 昭和10年ころのヴォーリズの教会建築としては、今津キリスト教会博愛社礼拝堂(聖贖主教会)救世軍京都会堂がありますが、この礼拝堂は特に簡素なプロテスタント教会で、改修されつつ使い続けられているようです。

 特徴的には礼拝堂の入口に対面する位置に立つ鐘楼。この周辺と入口の庇の形状はヴォーリズにはあまり見ないデザインで、F.L.ライトを思わせる幾何学的でモダンな印象です。

 内部はいたってシンプル。天井の小屋組みはかなり特殊で、ハンマービームのような両側の垂木を水平に張られたワイヤーで引っ張っているように見えます。珍しい構造です。木造平屋建て。

大島青松園礼拝堂
旧大島療養所礼拝堂
1935(昭和10)年
高松市庵治町大島6034-1
撮影 : 2011.11.26
c0094541_13582229.jpg
c0094541_13583031.jpg
c0094541_13583971.jpg
c0094541_13584727.jpg
c0094541_13585560.jpg
 F.L.ライトの建築を思い出します。
c0094541_13595425.jpg
c0094541_1401073.jpg
 何かわからなかった四角い塔はやはり鐘楼でした。鐘を鳴らす紐が下がっています。
c0094541_1414955.jpg
c0094541_141576.jpg
c0094541_1421148.jpg
c0094541_1424095.jpg
 垂木を引っ張っているワイヤ(鉄棒?)が写っています。
c0094541_1435265.jpg
c0094541_144236.jpg
c0094541_1441114.jpg
c0094541_1442245.jpg

大島青松園とは

高松港から船でおよそ20分沖合いの大島にある「国立療養所大島青松園」はハンセン病の療養施設です。全国5か所に置かれた最初の国立ハンセン病療養施設の一つとして明治42年に開設されたもの。有効な治療法が確立されていなかった当時は、実質的に隔離を目的とした施設だったため、園全体が小さな独立した町となっていて、売店・食堂・郵便局・公園・宗教施設・会館・外来者用宿泊施設などが完備されています。園の北側に各種様々な宗教の礼拝施設が並ぶ地域があり、この礼拝堂もその一角にあります。現在も入所者がいて、施設の運営や船の運航はすべて国が行っています。
c0094541_146656.jpg
 9:10発の船に乗るため高松港の客船乗り場へ。待合所に大島青松園の高松事務所があったので、乗船の手続きを・・・と思ったら「乗船を希望する方は、事務所へ申し込んでください」という張り紙が見えるが、閉まっていました。よく見ると別の張り紙に「只今留守にしています。船便をご利用の方は、桟橋へお越しください」とありました。帰路も同じ状態でしたから、ここには常駐者はいないと思われます。
c0094541_1463864.jpg
 第1浮桟橋が大島往きの船着き場。ここで船長らしい人に聞くと、目的とか知人が島にいるかと聞かれました。単なる見学と言うと、島に電話をかけて確認していましたが、結果OK。向こうで手続きすることに。
c0094541_1471733.jpg
 島に着き管理棟に行って見学の手続きをしました。氏名と住所などを台帳に記入するだけでした。土曜日だからでしょうか、係員は一人。教会に行きたいので場所を聞きましたが、良くわからないと・・・??ともあれ宗教地区に行けばいいらしいです。ここで見学者用のパンフレットを頂きました。
c0094541_1472675.jpg
 園内はゆったりとして緑が多く、住居や施設の建物が並んでいます。喫茶店もありましたが、閉まっていました。礼拝堂以外に興味がないので、1時間見て廻って10:30の船で高松へ戻りました。
c0094541_1491099.jpg
 連絡船は高松と庵治の2か所から出航し、それぞれ1日4往復あるので、結構便利です。また国営なので運賃は無料です。
[PR]
by gipsymania | 2011-11-29 14:13 | 建築