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お茶の水のカザルスホール

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 ヴォーリズ設計の主婦の友社ビルを磯崎新氏の設計により当時の外観デザインを活かして再生したもの。クラシック音楽用のシンフォニーホールです。なお当時の面影が残っているのは正面だけだそうです。

日本大学カザルスホール
旧 主婦の友社ビル(お茶の水スクエア) 1925(大正14)年/1987(昭和62)年改築
東京都千代田区神田駿河台1-6
撮影 2006.5.29
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 新しいビルは当時の面影を残す建物を左右に配し、中央に近代的な高層ビルを置く形になっています。
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 現在は日本大学が買い取ってカザルスホールと呼ばれています。カザルスは有名なスペインのチェリスト、パブロ・カザルスから名づけられました。
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 実際のシンフォニーホールはこれらの建物の裏側にあり、向かって左に入り口があります。
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 向かって右側(東面)のパラペットと屋根飾り。
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 向かって左側(西面)の窓です。
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 同じく西面にあった通用門。
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 大理石のオーナメントとドリス式飾りの付け柱。この辺の装飾はヴォーリズ時代のデザインです。

Pe's Poem 「回顧式ヒューマニズム」

  暗闇の空間論について
  という本を読みながら
  地下鉄電車を想像したとたんに
  階段をすべり落ちる
  吹き上げる風を
  まともに鼻と口に吸い込むせいだ
  潮の匂いのする
  懐かしい道に
  雄々しくも優しくも
お茶の水のカザルスホール_c0094541_1541061.jpg  風が吹く日
  とげに刺されて摘んだハマナス
  初めての二者択一
  血の色を散らさぬように
  押し花ひとつ
  ひとつひとつを踏み固めて
  深まる闇
  誰かが掘り起こし
  小石を敷きつめて
  アスファルトを流し込む
  呼吸する隙間もない
  整然と明るい道の出来栄えは
  風の吹く方向さえも規定する
  風を求めてうろつけば
  吹き溜まりはあっちだよ
  と誰かが教えてくれる
   ----ありがとうございます
  気を取り直して
  一段いちだん
  少し身体を傾けながら
  降りてゆく
  底には想像の暗闇はなくて
  どこまでも明るく
  思念を捨てよ
お茶の水のカザルスホール_c0094541_15412180.jpg  とばかりに轟音を響かせ
  地下鉄電車が走り寄る
  思いきって乗り込んだのに
  十把ひとからげの放逐
  終点にも出口があるのだ
  いつもと同じムジナの穴
  暗闇の空間論は
  歴史の穴場で論じられるが
  ロジックの洞穴は
  どこからでも始まり
  どこからでも終わる
  結局はどこにもないし
  結局はどこにでもある
  ということか
  やけに明るい地下から地上へ
  階段を上りかけて
  踊り場で足を止める
  吹き溜まりに
  人知れず風が舞っていて
  すべり落ちてきた人を
  歴史の穴場へと誘う
  (敷石の下は砂浜)
  と 誰かが呟き
  小さな穴を掘り始める
  爪からにじむ血で
  浜辺は
  少しずつ染め上げられてゆく
by gipsymania | 2006-09-15 15:42 | 建築


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