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神戸の王子市民ギャラリー (神戸文学館)

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 少し番外編になるかも知れません。神戸灘区の王子公園は関西学院が上ヶ原に移転する前の原田キャンパスでした。その一角にあったブランチ・メモリアル・チャーチは今も王子公園の南西部に残っています。オリジナルの礼拝堂はヴォーリズの設計ではありませんが、1993(平成5)年に改修したのが、関西学院とゆかりの一粒社ヴォーリズ建築事務所であったこともあり紹介します。最近まで王子市民ギャラリーとして使われていましたが、今年(2006年)10月1日に閉館し12月4日から神戸文学館としてオープンする予定です。一時閉館のことを聞いたのであわてて訪問しました(笑)。詳しくは↓のURLをどうぞ。
http://www.geocities.jp/miyamoto_tadao/

王子市民ギャラリー(神戸文学館)
旧 関西学院ブランチ・メモリアル・チャーチ 1904(明治37)年/改修1993(平成5)年
設計 M.ウィグノール
改修 一粒社ヴォーリズ建築事務所
神戸市灘区王子町3-1-2
撮影 2006.9.16
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 道路に面した石垣に関西学院発祥の地の刻印。
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 敷地に入ると学院発祥の地の記念碑がありました。「敬神愛人」、ベーツ氏の ”Mastery for Service" さらに学院沿革の碑文が刻まれ、旧礼拝堂階段の飾り石が配置されています。
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 正面から。
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 エントランス付近。
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 窓は縦長の尖頭アーチ窓です。 
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 礼拝堂の中へ。この日は「李玉禮とつなぐ心包む心ポジャギ作品展」という展覧会が開催されていて、華やかなポシャギという韓国のパッチワークが一杯に展示され、不思議な雰囲気をかもし出していました。ふと気づくと礼拝堂の中に男は私ただ一人。(^-^;;
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 天井にはヴォーリズの教会建築にもよくあるハンマービームと呼ばれる半円の木組み。いいですねぇ。
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 展示のパッチワークが天井まで。きれいです。
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 アングルを変えて。
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 礼拝堂の照明。
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 窓にはパッチワークが飾ってありました。
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 もう一つ別の窓を。
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 失礼してパッチワークに遠慮願って窓を。葡萄の模様が素晴らしい。
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 美しいのでもっとアップで。
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 礼拝堂と別の小部屋との連絡通路から。
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 エントランスを出たところには屋外シャンデリアがあります。
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 煉瓦のエントランス。 
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東面にも煙突がありました。

Pe's Poem 「右折九〇度」

  行雲流水
  のようではないなと思う
神戸の王子市民ギャラリー (神戸文学館)_c0094541_2220138.jpg  今し方ショベルカーが掘り返したばかりの
  道を歩いてゆくと
  ブロック塀に突きあたり
  そのあたりから
  金木犀の匂いが強く漂って
  視線は
  黄金色の小さな花房を求めて
  彷徨う
  たいていは
  ほんの束の間のこと
  1988年の秋のある日の午後
  (こんな在来の言い方は
   人生への冒涜の始まりで
   冒涜のはびこる日こそが
   散歩日和だ)
  身体のどこかで細胞がひとつ軋んで
  立ち止まった場所
  コロイド状のうねりが伝播して
  背骨に掛けた天秤棒が
  わずかに未知の時間の方にゆらぐのを感じる
  脳震盪一回目
  足もとを駆け抜けていった
  小さな影
  コドモ
  走ってゆく足首の
  アキレス腱のところに
  輪投げ遊びの赤い輪くぐらせて
  あんな逃亡者の映画を見たことがある
  輪はクサリで重い地球につながれて
  だから片足は引きずって・・・・・
  そんなに走ってはいけません
  危ないよ
  と叫ぶつもりが
  逃げて逃げてもっと速く
  捕まるよ
  ブロック塀から右折がいい
  九〇度だ
  前進でも後戻りでもなくて
  歩いてゆく
  どこまで行けばいいのか
  なんて考えずに散歩
  金木犀の匂いが遠のいてゆく
  目の前の赤い輪
  ころびそう
  追いかけて
  とりあえず追いかけて
  次の角まで
by gipsymania | 2006-10-18 22:20 | 建築


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