人気ブログランキング | 話題のタグを見る

同志社 アーモスト館

同志社 アーモスト館_c0094541_1322334.jpg
 新島襄の米国での母校アーモスト大学との友好関係から建てられた学生寮。今出川東キャンパスの相国寺通り北側にあります。マンサード(腰折れ)屋根を戴いた鉄筋コンクリート2階建てですが,壁体は、他の同志社の建築物に合わせて煉瓦を積んでいます。外観はジョージアン・コロニアル・スタイルで、ヴォーリズの傑作の一つです。アーモスト館は現在も男女を受け入れる学生寮です。

同志社 アーモスト館 1932(昭和7)年
登録有形文化財
京都市上京区今出川通寺町西入
撮影 2006.6.24
同志社 アーモスト館_c0094541_13275741.jpg
 相国寺通りの入り口。
同志社 アーモスト館_c0094541_13302558.jpg
 ドマー・ウインドウと呼ばれる屋根窓と煙突が見えます。煙突は全部で4本。
同志社 アーモスト館_c0094541_13314072.jpg
 北面です。マンサード屋根に2本の煙突。
同志社 アーモスト館_c0094541_13323961.jpg
 相国寺通り側から見た北面。
同志社 アーモスト館_c0094541_13334149.jpg
 エントランスは西と北にありました。学生寮なので中には入れないかと思っていましたが、この北側のエントランスで呼び鈴を押すと、若い女性が対応してくれました。「本当は中を案内したいのですが、今から出かけるので自由にご覧ください。」という予想外のうれしい言葉。幸運でした。中に入ると誰もいません。どうもこの日は偶然にも共通部分の掃除の日だったようで、寮生は全員外出中でした。廊下に大型の床掃除機がありました。
同志社 アーモスト館_c0094541_13402061.jpg
 西側中央のエントランス。
同志社 アーモスト館_c0094541_13404716.jpg
 同じエントランスを内部から。
同志社 アーモスト館_c0094541_13411714.jpg
 素晴らしい階段とシャンデリア。
同志社 アーモスト館_c0094541_13415774.jpg
 美しいのでアングルを変えて。
同志社 アーモスト館_c0094541_13422569.jpg
 1階の社交室、いわゆる談話室。かなり広い、寮生の語らいの場です。社交室のインテリアには女性的な華やかさを有するアダム・スタイルを用いています
同志社 アーモスト館_c0094541_13434874.jpg
 同じ談話室。アーモスト館の家具や調度品の多くは、当時米国に特別注文したそうです。半円形をしたテーブルが珍しい。
同志社 アーモスト館_c0094541_13454961.jpg
 社交室の東面。ゆったりして贅沢な談話室ですね。こういう寮で学生生活を過ごせるのはうらやましい。男女寮という意味でもです。(^^)
同志社 アーモスト館_c0094541_13465247.jpg
 社交室の花です。
同志社 アーモスト館_c0094541_13473150.jpg
 社交室の南側はサンルームでした。西を見ています。
同志社 アーモスト館_c0094541_13484624.jpg
 サンルームから南を見ています。向こうに見える赤レンガは啓明館。
同志社 アーモスト館_c0094541_1349412.jpg
 2階にあがってみました。これは洗面所。寮室は2階に16室あるそうすが、勿論そっちの方へは踏み込んではおりません。ちなみに同志社大学のホームページでは、全室一人部屋で、夕食付、寮費9、800円/月、自治費1,500円/月とか。安いのでは?
同志社 アーモスト館_c0094541_13503038.jpg
 ベランダにも出てみました。
同志社 アーモスト館_c0094541_13523814.jpg
ベランダのバラスタレイドといわれる瓶子形の手摺子。木製でした。
同志社 アーモスト館_c0094541_13591890.jpg
 ベランダをアングルを変えて。
同志社 アーモスト館_c0094541_13594437.jpg
 ベランダからドーマー・ウインドウを近接撮影してみました。残念ながら逆光。
同志社 アーモスト館_c0094541_1403283.jpg
 外に出てアーモスト館の東側部分を。サンルームと2階のベランダが見えます。

同志社 宣教師館? 1938(昭和13)年?
同志社 アーモスト館_c0094541_1421926.jpg
 アーモスト館の北隣に平屋の建物があります。このときも気になって撮影したのですが、ヴォーリズの同志社での作品については、これまで紹介した4棟しか現存していないと思っていました。実際にヴォーリズ関係の本を読んでも、インターネットで検索しても見あたりません。同志社大学のキャンパスマップにも、この建物は出てきません。ただし、ヴォーリズの建築リストでは、1938年に同志社宣教師館を設計したのは間違いありません。今、アーモスト館の写真を整理していて、あらためてこの建物は宣教師館ではないかと思うようになりました。
同志社 アーモスト館_c0094541_1491562.jpg
 アップで見てください。どう見てもヴォーリズ。もう少し現場で追求すればよかったと思います。どなたかこの建物についてご存知の方は教えてください。

ヴォーリズの同志社校歌 : Doshisha College Song同志社 アーモスト館_c0094541_14132435.jpg

Words by W.M. Vories
Music by Carl Wilhelm

One purpose, Doshisha, thy name
Doth signify one lofty aim;
To train thy sons in heart and hand
To live for God and Native Land.
Dear Alma Mater, sons of thine
Shall be as branches to the vine;
Tho' through the world we wander far and wide,
Still in our hearts thy precepts shall abide!

We came to Doshisha to find
The broader culture of the mind;
We tarried here to learn anew
The value of a purpose true;
Dear Alma Mater, ours the part
To face the future staunch of heart,
Since thou hast taught us with high aim to stand
For God, for Doshisha, and Native Land!

When war clouds bring their dark alarms.
Ten thousand patriots rush to arms,
But we would through long years of peace
Our Country's name and fame increase.
Dear Alma Mater, sons of thine
Will hold their lives a trust divine
Steadfast in purpose we will ever stand
by gipsymania | 2006-11-08 13:39 | 建築


<< 甲賀市の日本基督教団 水口教会... 同志社 啓明館 >>